レッテルを貼られることってお好きですか
薬剤師が考える「ダメ。ゼッタイ。」のたった一つの理由
あなたは
レッテルを貼られるのは好きですか?
こんにちは。薬剤師の栗原です。
初めてブログを書きます。
私がブログを書き始めるのには理由があって、
薬局から発信したいことは色々あるのですが、
薬剤師から伝えたい内容は、薬剤師が筆を、、、いや、キーボードを叩き、伝えるべきだと思ったからです。
今回お伝えしたいことは
薬物乱用について今までとは違った視点で考えてほしいと思ったからです。
実は、6月26日は「国際麻薬乱用撲滅デー」ということは知っていますか?
「国際麻薬乱用撲滅デー」でピンと来ない方もいると思いますが、
そんな方でも
「ダメ。ゼッタイ。」
この言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。
CMや学校、役所などでポスターをよく目にすることがあると思います。
それでは、なぜ薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ。」だと思いますか?
僕が思うたった1つの理由は、冒頭にお伝えしたメッセージの通りで、
薬物乱用により逮捕されてしまった場合には、
とてつもない代償を追ってしまうということです。
薬物中毒とか、体によくないとか、お金がかかるとかよく聞く話ではなく
「レッテルを貼られる」ことです。
よく考えてください。
レッテルを貼られるのって嫌ですよね。
自分のことを偏見で判断されるのって嫌ですよね。
レッテルを貼る側や偏見を持つ側に問題があることは世の中には多いと思います。
ただし、薬物乱用に関しては100%レッテルを貼られる側の問題だということを理解しましょう。
それでは
どんなレッテルを貼られてしまうかというと、
とてもシンプルです。
薬物乱用したあなたは「ルールを守れない信用できない人間」である。
もしかしたら、このブログ記事を読んでいる人の中には、
なんだ!そんな程度のレッテルと思った人がいるかもしれません。
いやいや、真剣にイメージしてください。
この「ルールを守れない信用ができない人間」というレッテルのせいで
どれだけ不自由な、理不尽な人生になるのか!
たとえば
「ルールを守れない信用できない人間」が不自由になることは、
・家族からの信用を失い、家族の目が常に自分を監視している様に感じる
・家族が自分のせいで近所の人から変な目で見られて、今住んでいる家に住んでいられなくなってしまう
・友達があなたから離れていく。もしくは、表面上の付き合いになる。
・就職において、信用できない人は会社のリスクになると判断されてしまい、正社員として採用されない
・就職できても、周囲からルールを守れない人のイメージを持たれてしまい、偏見を浴びて居心地の悪い職場になってしまう
・会社を起業しようとしたり、個人事業を起こそうと思っても、ルールを守れない人というレッテルによって、信用されないことで事業がうまく回らない
・銀行に信用されない人はお金を借りることが難しくなる
・クラウドファンディングによる資金調達において、想いがあってもルールを守れない人は信用されず、達成が難しくなる
・結婚しようと思っても、相手の両親に信用してもらえない
・周囲の人はルールを守れない信用できない自分を頼ってくれなくなる
などなど
きっと他にもたくさんありますよ。
薬物乱用によって人生が詰んでしまうイメージをもてましたか?
とはいえ、
必ずしも薬物を乱用して逮捕された人の人生が終わってしまうかと言ったらそうではありません。
努力して更生して、さらに努力をして、生きていけば少しずつ失われた信用は取り戻すことはできるかもしれません。
ただし、普通の信頼関係になるまでの苦労は並大抵のことではありませんよ。
兎にも角にも、うんちく抜きにして、自分の将来をイメージしていない若者が薬物乱用によって人生詰んでしまわないようにと願っています。
なぜ、私が今回記事を書こうと思ったか伝わりましたか?
ちなみに
薬物乱用で検挙されている人の50%程度は、30歳未満の若年者だそうです。
人生100年時代と言われている中、同世代やちょっと下の世代の人たちが、これから70〜80年間も人から信用されない生き方をするのはあまりにも辛すぎます。
「ルールを守れない信用できない人間」というレッテルはあまりにも、今の時代、これからの時代を生きていくには重い十字架です。
薬物乱用は
「ダメ。ゼッタイ。」
厚生労働省HP