在宅日記
タイトル
wave
2018.12.18

もうすぐ退院♪

在宅日記

ある日、訪問から帰ったら”18日16時から退院前カンファお願いします”の付箋が付いた基本情報とケアプランが机の上に置いてあった。患者さんの名前には見覚えがあったので「行けば分かるか?」くらいに思っていた。

今日、予定の時間に病棟に行ってみるとケアマネさん、訪問看護さん、薬剤部の薬剤師さん、病棟看護師さん、連携室の看護師さんは良く見る顔ぶれだが、ご家族さんには見覚えがない!本人さんはヘモグロビン3.0で倦怠感酷く輸血中のためカンファには参加しないそう・・・。奥様から「星さんですね?よろしくおねがいします」と素敵な笑顔で挨拶された。(どうやら、私の知っている患者さんではなく同姓同名だったみたいだ。実は初対面の方だった。)

主治医が登場しカンファレンスが始まった。主治医からこれまでの経過が丁寧に説明された。実は22日を仮の退院予定日として退院調整が進んでいた。これまでにもカンファレンスは開催されていたようだった。しかし、奥様は病状についてあまり理解されてはいない様子。ただ、本人の「家に帰りたい」気持ちを最優先にしたいという強い想いが感じられた。退院に向け今日はお昼からカフティポンプの交換方法の説明を受けたそうだ。しかし、午後になってあまりに倦怠感が強いため採決したところヘモグロビンが3.0だったため、輸血開始となった。これは腫瘍からの出血の可能性が高いと思われるため、再度①入院継続か?②合併症の可能性、急変の可能性があることを承知で退院するか?の判断を奥様に迫る形となった。主治医の説明は穏やかで丁寧なものであったが、判断を迫られる奥様の気持ちを考えると、苦しくなった。「何でも質問してください」の主治医の言葉の後、退院後の主治医はどうなるの?往診はしてくれるの?急変があったらどうするの?薬はどうするの?点滴は誰が家に運ぶの?・・・奥様の不安は次々と溢れてきた。それぞれの立場の人たちがそれぞれに質問に答えた。私は「薬のことは任せてください。何とでもしますよ!」と笑顔で答えた。奥様は少しだけ笑ってくれた。(点滴の調整が必要なため、私に依頼があったようだ)

・・・そして、「家に連れて帰ります。お世話になります」とみんなに頭を下げた。とても苦しそうに見えたが、頭をあげたときは晴れやかな表情になっていて、カッコよかった。

私はカンファが終わって先に帰ってきたが、後からケアマネさんが薬局に立ち寄ってくれて「本人は退院をとても喜んでいたよ」と様子を教えてくれた。退院まであと3日♪準備を急がなくっちゃ!

明日は、輸血して少し元気になった本人さんに会いに行こうと思う。本人と奥様の不安が少しでも少なくなるようにお話ししてこよう!!

 

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